ドイツは移動制限が発令されておりませんので、イタリアのように不自由もなく、ゴーストタウン化は未だ暫くはなさそうなのですが。。。正直暮らしにくいですね。
娯楽施設(スポーツクラブやグラウンドなども)閉まり、レストランなどもほぼ閉まって、デリバリーをするお店がちらほら。日本食系はそれでも頑張ってくれています。

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しかしイタリアの医療崩壊と結果の死者増加を見ていると、恐ろしくなりますね。命の選別が始まっているとのこと。これ歴史的人災だなと思うのは、EUでは財政赤字を一定以下に抑えないと叩かれるということが
あり、予算をカットせざるを得なかったイタリアは医師と病院を減らして凌いだ。ギリシャもそうですが、EUの通貨統合に参加するために財政面の条件を満たして、且つ両国とも財政赤字が拡大すると通貨の
信認が失われてしまうので、市場の圧力で財政規律維持のために必死こいている訳です。通常、経常赤字国が財政破綻の危機となったら、通貨が売られて結果自国通貨が切り下がることで競争力を
回復して経済再建を果たすわけですよね。これが出来ないので、無理をして財政支出を抑制。大事な医療整備コストが削られたという悲劇です。

EUの旗手であるドイツが国境閉鎖を率先して決めたというのも、僕的にはショックでした。シェンゲン協定の枠組みを覆す国境の復活は、EU始まって以来の出来事。
もし閉鎖するだけで、イタリアなどがこれからEUに求める協力に応じないなんてことがあれば(ないとは思いますが)EUの結束はなくなり、Brexitに次いでMelt Downという言葉が流行りだすでしょう。コロナ債発行の行方もどうやら怪しいしはEUの今後を占う大事な時期ですね。