EUに住んでいるのは2度目。丁度マーストリヒト条約で仏通貨、French Francが廃止され、単一通貨導入が決まった年にいました。実際に02年まで、各国独自の通貨でした。少しだけ南仏に住んでいて、随分越境してトリノとかに遊びに行ったな。イタリアLiraは安かったんです。前も書いたけれど、経済弱い国は、通貨が売られて自国通貨が切り下がるので、競争力を取り戻す訳なのですが、単一通貨になると出来ない。当時は旅する(買い物する)楽しみを満喫できたわけですね。デフレと円安効果で日本にインバウンド旅行客が殺到しているようなことが起こるのは、単純に楽しいから。今回何度かスペイン、イタリアにも足運んだけれど、やっぱ、単一通貨経済圏であること「物価超高い」を実感、昔と比べると。。。

さて、コロナ禍のマーケットにおいては欧州中銀はこれまでになく大胆に銀行向け超低金利融資や、日銀やFRBがやっているように1兆以上ユーロの資産を買い入れる計画とか発表しました。ドイツ政府もまた、13年以降で初となる政府借り入れを行って7500億ユーロ規模の景気対策を発表(最大でね)、皆真剣。でも一つ噛み合っていないのはコロナ債発行どうするか、です。過去に旅行や住んでて楽しかったイタリアやフランスが推進派で、ドイツやオランダの北部の国々は借金の肩代わりはいやだ!と。沢山記事になっているので、ご覧になって如何に共同体の運営が難しいものなのか感じてみて。ユーロ圏の存続議論にも繋がりかねないかな、今回のコロナ騒動は、と感じました。さて我々ドイツ組はイースター開けに第一弾ロックアウトの評価がされて、今後が決まります。

jp.reuters.com